同窓生のお店を訪ねて vol.11 ふじ屋

同窓生のお店を訪ねて-ふじ屋

東京都の伝統工芸品として指定されている「東京本染ゆかた」と同じ「注染染(ちゅうせんぞめ)」という伝統技法で作られています。注染とは、型紙を生地の上に置き、防染糊を置き、染料を注ぎ込み、模様部分にだけ必要な色染めをする型染です。染色が終わった反物は「水元」と呼ばれる洗い場で糊と余分な染料を落とし、天日で乾燥させます。細川染といわれる多色のものはこの工程を繰り返します。全てが手作業のため同じ仕上がりのものはありません。ふじ屋では浅草で1946年の創業以来、三代にわたってオリジナルの絵柄、生地にこだわりこの技法を忠実に守り手拭を作り続けています。