活躍する同窓生 番外編
大坂 佳保里さん

令和7年(2025年)度の古希・傘寿をお迎えの皆さま
心よりおめでとうございます。

傘寿高校34期短大家政科12期保育科11期
古稀高校44期短大家政科22期保育科21期英文科11期
古稀を迎えて

高校45期・短大家政科23期
大坂 佳保里(旧姓:常世田

唐代の詩人、杜甫の詩が由来とされる『古稀』。
今年古稀を迎える私たちは昭和30年生まれ。
ひょっとすると1955年生まれと申し上げるほうが、若き後輩諸姉にはわかりやすいかもしれません。
私たちが生まれた年の日本人の平均寿命は女性が67歳で男性は63歳ですから、それ以前は古稀を迎えることが極めて稀なことでした。
その後、経済の発展や医療の進歩が大きく寿命を延ばし、今や日本人の平均寿命は女性が87歳で男性は80歳を超えるようになりました。
まさに70歳は稀な年齢ではなくなっています。

さて私と川村学園の出会いは、父が転勤で東京に戻り川村高校に編入したことから始まります。
編入以前の高校は公立の進学校で、1クラスの生徒数は40人以下でその中でも女子は3分の1位しかおらず、川村高校の1クラス50人以上にはびっくりしました。
そして当たり前とはいえ、全員女子。おしゃれなセーラー服に三つ編み。
小説や漫画に出てくるような典型的な女子高校生で圧倒されたものです。
今から半世紀以上も前の事ですから、性別による役割分担がまだまだ色濃く残っていました。共学校で育った私は、学校生活の中で女子と男子の役割分担をあまり深く考えずに過ごしていました。
例えば重いものや高いところの作業は男子の担当というようなことです。
そのような私の意識を変えたのは鶴友祭の時でした。
準備のための高所作業は男性の先生方が手伝ってくださるのですが、それを待っていると作業が捗りません。
クラスリーダーのまさに鶴の一声で、各々が協力し合って得意な分野を率先して行うことにより力仕事も高所作業もスムーズに進む、まさに目から鱗が落ちる思いでした。
このような出来事は、実は日常的に体験していたのにも関わらず見過ごしていたのです。
そしてこれらの経験は私の人生に大きな影響を及ぼし、川村学園とのご縁が半世紀以上続くことになりました。

川村学園の卒業生が最も大切にしてきたことの一つに、『感謝の心』があると思います。
万物に対して感謝をすること、それは学園での日常生活の中で知らず知らずのうちに身についていったように思います。
皆様はいかがでしょうか。
古稀を迎えこの『感謝の心』について考えた時、感謝は心で思うとともに言葉にして明確に相手に伝えることが大切だと思っています。
今年は残念ながら同窓会の総会が開催されないために、先輩ならびに後輩諸姉にお目にかかることはかないませんが、同窓生の皆様はキラキラと輝いて人生を謳歌されていることと存じます。
最後になりましたが、我々を育ててくれた川村学園がとこしえに栄えることを心より願い、また皆様とお会いできることを楽しみにしております。